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2024.12.03 :その他

想像力

SNSが普及し、ネットの世界の中では、顔の見えない人が顔の見えない人に誹謗中傷、

または脅しともとれる発言をしているものを良く目にします。

先日も、ある被害者遺族に対し、誹謗中傷のメールを送ったとして女子中学生が逮捕されました。

その内容は、『実際に本人を目の前にして、その言葉が言えますか?』と問いかけたくなるような言葉であり、

ただただ、唖然としました。

 

想像力

実際に見たり聞いたりしていないものについて考え、その感覚や概念を作り出す能力

 

人は様々です。考え方や価値観の違う人同士と円滑にコミュニケーションを取るため、

表面に現れていない気持ちなどを想像し、補うことが必要となります。

ビジネスにおいては、未知の物事への対策を講じたり、他人の気持ちを推し量ったりする能力として、とても大事なもの。

それが『想像力』だと思います。

想像力がある人の共通点は、

・先回りして行動ができる、気が利く、色々なことに気が付く

・危機察知能力が高い

・仕事が速い、優先順位の位置づけが上手い、段取りができる

想像力が乏しい人の共通点は、

・視野が狭い、主観が強い

・関心がない情報はスルー

・応用力がないので、対応できない

・知識や経験が全てだと思っている

・自分の意見ばかりを通そうとする

・感情のコントロールが出来ずハラスメント気質

だそうです。

 

自分をコントロールできない、それがどんな結果を招くのだろうかと考えが及ばない。

想像力の欠落。

 

『こう言ったら、相手はどう思うかな?』と考える人が少し増えるだけで、世界はもっと良くなるのにと思うのと同時に、

その女子中学生の『想像力』を、今後どう育んでいったらいいのだろうか、と朝から悩んでいる私です。

 

この私の周りのそれほど大きくない社会にも、ちらほらと見え隠れする『想像力』の欠落。

想像力を働かせたら、もっと仕事がはかどるし、もっと先が見えて、

もっと楽に事が進むのになあと思うことが多々あります。

また、これから育成する職員に対しても、想像力の芽を摘み取ってしまうようなことは、

決してしてはならないと思います。

どの職場に勤務しても、人と関わり、仲間として仕事をしていくのに変わりありません。

職場の人間関係が理由で退職する人が多く見受けられますが、原因となる人も、原因で退職する人も

コミュニケーションが足りなかったのかなあと残念に思います。

結局どこに勤務しても、苦手な人は絶対にいます。

凝り固まった自分の頭をもっと柔軟に、『想像力』を働かせ、

自分のためにコミュニケーションをとるようになったら、人との関係なんてどうにでもなるのに、

と結構いい年齢になってから気が付いた私です。

よく、『SNSは難しい』と呟く方がいらっしゃいますが、結果、難しくしているのは自分自身で、

自分の発言だけが正しいと思い込んでいないか、時と場所をわきまえているか、これを言ったらみんながどう思うか、

自分の発言に責任を持てるか、をもう一度冷静になって考えて発言すれば、そんなに難しくないのでは?と思います。

匿名性のあるSNSだからこそ、尚更。

あ、これは私の一意見です。

 

認知症の方の介護の在り方について、先日も少し思いを書かせていただきましたが → 認知症

それに通ずるものもあり、ここの所、ずっと考え込んでいる私。

『もし自分が逆の立場だったら』と想像力を働かせ、もっと優しい世界になって欲しいと願います。

 

【この世のすべての人が自分は間違っていると思えば戦争は起きない】